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11 10

イパネマの娘 コード分析

さて、ボサノヴァと言えばアントニオ・カルロス・ジョビン作曲の
「イパネマの娘」ですが、コード進行は中々に複雑です。
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フワフワして捉えどころがないと感じる人が多いのではないでしょうか?
このコード進行が理解できれば、「ポップス理論はかなり理解出来ている」と言われる登竜門です。代理コードとモーダルインターチェンジの知識があれば、そう難しくないはずです。今日はいっちょ軽くひねっちゃいましょう。

先にコードと分析結果を見せます。小節数は無視。

Key = F Major

I     V7/C
F    G7 
IIm/F    V7/F    I    裏V7/F
G-7   C7   F    G♭7 

I    V7/C
F    G7  
IIm/F    V7/F    I  
G-7   C7   F    


IV/Db    IVm代理/Db
G♭    B7 
IIm/E      IVm代理/E 
Gb-7(F#-7)   D7
IIm/F    IVm代理/F
G-7    E♭7 
IIm/G    V7/G    IIm/F    V7/F
A-7   D7(#11) G-7   C7(#11)


この曲は大きくAとBセクションに分けることができます。

AセクションはFキーを中心に展開します。 
G7の後にGmへ行くのは「?」って思うかも知れませんが、すぐにC7に移ることに注目。

本当だったらG7 C7 Fと動く所を
IImコードを挟んで II V(Gm C7)の動きをさせたワケです。
Gb7コードは裏コードですね、C7の代理コードになります。

後半のBセクションの分析にみんな苦労します。

ここで出てくるドミナント7th(ターゲットキーに対してbVII7)は
サブドミナントマイナーの代理として考えます、つまりIVmの代理です。

代理無しで考えればIV IVmのスムーズなコード進行ですが、
bVII7を採用する事によって複雑な進行に変化します。
さらに、そこから着くべきキーに辿り着かず、次のキーへとアプローチして行くワケですね、だからどこかフワフワとした雰囲気が出るのです。

以上がよく見る模範解答です。


ちょっと寄り道してみましょう。 
Bセクションですがちょっと読み代えをしましょう。

IV/Db    IVm代理/Db
G♭    B7 
IVm/Db   裏V7/Db(V7/Gとピボット) 
Gb-7   D7
IIm/F    IVm代理/F
G-7    E♭7 
II/G    V7/G    II/F   V7/F
A-7   D7(#11) G-7   C7(#11)

緑の部分だけ解釈を代えてみました。
Key=Dbでしばらく通してみましたって感じ。
まぁこういったコジツケみたいな事しても別にいいはずですが、 
分析に統一性がでないと言う意見もあるかも知れません。

何故この分析を紹介するかと言うと、
このBセクションで受ける印象を考えて欲しいのです。 
あきらかにホールトーンスケール(全音音階)を意識した
音作りになっていると思いませんか?
実際Bセクションのドミ7には
#11やb13と言ったホールトーンテンションを付ける事が多いです。
新しい分析では、ターゲットのキーがそれぞれ、
Db F G Fとなり、ホールトーン的要素が浮き上がってきます。
テンションやメロディで全体のサウンドをホールトーン色にし、
裏にあるキーにもホールトーンを仕込んだのではないか?と言う発想。
ホールトーンのロマンを感じますね。
ま、この分析でジョビンが喜ぶかどうかはワカリマセンガ。

以上がイパネマの娘のコード分析でした。


追記:
モーダルインターチェンジに関するお話を電子書籍として公開しました。
無料ですので、是非ご一読ください。
ゆる~く理解する、音楽理論。 ~モーダルインターチェンジ編~
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